ズボラ番長が行く

丁寧な暮らしを送りたいのにぐーたらしちゃう主婦の日々

昭和の名優・渡哲也さん逝去で日本の芸能界の移り変わりを感じた

★押忍★ズボラ番長です。暑すぎて40過ぎの体には堪えるわ。

お盆に舞い込んできた「渡哲也さん逝去」のニュース。

 

 

昭和の芸能界が大好きな私にとって、

この訃報はろうそくの火が消えたような

静かな悲しみに暮れた一報でした。

 

 

40オーバーの私は、日活の銀幕スター時代の

渡さんは存じ上げませんが

(死語の連続で分かんないよね、日活=映画製作・配給会社で、銀幕=映画のこと)

私の中の渡さんといえば「西部警察」です。

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2019年三越名古屋栄店で行われた「石原裕次郎の軌跡展」で撮影したもの

西部警察は、1979~1984年に日曜夜8時から

放送されていた刑事ドラマ。

でも当時、私の家では父の権限で真裏の大河ドラマ

見るしかなく、最後の5分間だけ見てた。

 

 

渡さん率いる「大門軍団」が

ヘリコプターで空から犯人を追ったり

ド迫力のカーアクションとカースタント

これでもかといわんばかりの火薬を爆破させて

犯人を追随した、規格外の刑事ものだった。

今では考えられないほどお金と火薬を使った

スケールのデカい作品は

日本の経済成長と芸能界の華やかさを

これでもかと見せつけていた。

 

 

とりわけ覚えているのは

私が住む東海地方でも番組ロケが頻繁に行われ、

チェーン展開する老舗のステーキレストラン

ステーキのあさくま」がロケ地に使われていた事。

おぼろげではあるが、あさくまと大きく書かれた看板が

テレビに出るのを見て地元の店が全国区に映っていると

何だか誇らしかった記憶がある。

 

 

もうこのレベルのドラマを作る体力は

日本の芸能界・放送界にはないだろう。

 

 

何なら、ステーキのあさくまさえ

今でも営業は続けているが低価格のステーキ店に

押されているのか元気がない印象だ。

 

 

西部警察は東海地方以外にも日本縦断して

ロケを行い、地方の街や人を巻き込んで

番組を作り上げました。

 

 

あれから時は巡り2020年7月には

渡さんのボス・石原裕次郎さんの

三十三回忌が行われました。

無事に弔い上げとなったことを機に

石原裕次郎さんが築き、

渡さんが受け継いできた芸能事務所

石原プロモーションの解散も発表されました。

 

 

これまでいくつもの大病と戦ってきた渡さん。

きっと裕次郎さんの三十三回忌まではと

気を張っていたのかな。

 

 

渡哲也さん逝去の報道も本人の意向で

「静かに終わりを」と願っていたからか

非常にこじんまりとしたものでした。

昭和から令和へと時代の移り変わりと

渡さんの晩年がリンクしているようです。

 

 

老若男女がともに楽しみを共有できていた

日本のエンタメも今じゃ様変わり。

昔は映画・テレビが中心だった娯楽も

チャネルが多岐にわたり

個人が選べる時代に変化しました。

渡さんの訃報から、

華やかだった昭和の芸能界の

幕引きを感じずにいはいられません。

 

 

謹んでご冥福をお祈りいたします。

 

 

今日はこれにて。

★押忍★